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作成日:2021.08.18 更新日:2021.08.19

将来何になるかより100倍大切なこと【非常識な将来の夢の決め方】

こんにちは。

あつきです。

 

本日は 将来何になるかより100倍大切なこと【非常識な将来の夢の決め方】

というテーマで書いてみたいと思います。

 

YouTubeでもお話しているテーマです。もしよければどうぞ🎥

▼高校野球メンタルコーチあつき YouTubeチャンネル

https://youtu.be/wBb0zLeRPO8

 

「将来の夢は何ですか?」

この言葉を何度も何度も問われながら、僕たちは生きています。

 

僕の場合は

保育園の時:おもちゃ屋さん

小学校低学年:プロ野球選手

小学校高学年:社会人野球選手(←現実をみた結果)

中学校:学校の先生

という変遷でした。

 

「将来の夢は何ですか?」

という質問はなかなか答えるのが苦しかった時期がありました。

この質問に苦しむ理由が2つあって、1つ目はなりたいことが見つからないという時。

そして2つ目は実現するのが難しいと思うことに対してなりたいと

胸を張って言えないという理由から苦しいと感じていました。

 

将来は何になるの?この問いかけの影響も少なからず

受けている僕たちは「何になるのか?」ということばかりに目がいきがちです。

 

今日はこのあたりも深く考えて、

将来何になるかより大切なことがある!という主張を書いていきます。

 

今何が本当にやりたいことなのか悩んでいる人、

自分の将来を見つめ直そうとしている人、

今続けている仕事に疑問や不安を感じている人にとっても

ヒントになる話を届けたいと思っていますので

最後まで読んでいただけますと嬉しいです。

 

こんな方に届いたらいいなと想い書きました

 

将来の夢が決まらない。何になりたいのかわからない。

将来何をすれば幸せに暮らせるか確信がつかめていない。

将来の夢は何ですか?という質問が苦しい。

 

まさに過去の自分も同じように悩んでいました。

“何になるかをなぜ決めなくてはいけないんだろう。”

“そんなことを言われてもわからない。”

心の声はこんな風に叫んでいました。

 

僕の場合は、将来はこんな人生にしたい!と

思えたきっかけはカッコいい人との出会いでした。

 

正確にはカッコいいと思える人の『生き方』です。

熱いと思える生き方をしている人に触れて、

こんな風に生きたい!と思えた時に将来の夢の輪郭が生まれる瞬間でした。

 

大人はいつも「何になりたい?」と聴いてくるけど本当に大切なのは「どうなりたいか?」

 

前述した通り、大人の人が子どもたちに「将来は何になるの?」と聴きます。

 

学校でも、家庭でも、会社でも聞かれるかもしれません。

何になりたいんだ?どんな仕事がしたいんだ?どんな肩書きを目指すんだ?と。

様々なシーンで僕たちは問われます。

 

これら「WHAT?」を求める質問よりもはるかに大切なものがある。

というのがこの記事の主張です。

 

先に結論を書くと、

何になるか。ではなく、どうなりたいのか?が100倍大切なことです。

 

将来の夢が野球選手の場合、それは何になりたいかであってどうなりたいかではない。

だから人生で未来を見失ってしまう可能性がある。

 

現代はチャンスが溢れている世の中だと思います。

家柄や国籍や性別に左右されず何になることだって許される。

無数の選択肢があります。

何にでもなれるという自由があるがゆえにチャンスに埋もれてしまうことだってあります。

 

チャンスを逃してしまうケースのほとんどが「何になるか?」を考えて、

それ自体を将来の夢や目標にしてしまうからではないかと感じています。

 

大切なのは「どうなりたいか」

たった1度しかない人生をどう生きたいのか?

を真剣に考えた時にビジョンが見えてきて充実した時間が積みかさなり始めます。

 

この「何になるか?ではなくどうなりたいか?」という考え方は

喜多川泰さんが書かれた書籍の「賢者の書」という本でわかりやすく書かれています。

素晴らしい1冊なので心からオススメです。

 

この本の中の第四の賢者が青年に例えばなしを用いてメッセージを伝えているシーンがあります。

 

少し長いですが素敵な話なので目を通してみてください(^^)

 

あるところに一人の若者がおった。 その若者は幼い頃から人の話を聞くのが大好きで、暇さえあれば人の話を聞いていた。彼は、そのときが嬉しくてたまらないものだから、何とも言えない、いい表情で話を聞くのだ。 そんな調子だから、そのうち話す側がその若者を求めて訪ねてくるようになった。世の中には真剣に話を聞いてくれる人がそんなに多くないからな。 とりわけ独り住まいの老人からは自らの孫のようにかわいがられた。若者は徐々に、人は話を聞いてあげるだけで、数々の重荷を捨てたり、楽になったり、元気になったりするということ、そして、不思議なことだが、長年苦しんできた病を治してしまうことすらあるということに気づきはじめた。 そこで若者は医者になった。 取り立てて難しいことをするわけではない。それまでと変わらず、診察に来る人たちの話を何とも言えない表情で聞いているだけだったが、さまざまな病気を治してしまうとたちどころに評判になった。 彼のもとには人がひっきりなしに集まった。話をしては具合が良くなったと言い、お礼のお金や品物を持って再び訪れる人が絶えなかった。 その成功を見ていた者の中から、その若者と同じような成功を手に入れたいと思う者が次々出てきた。 ある者は医者になるために猛勉強を始め、またある者は、あの若者のように医者になれば幸せになれるんだからと自分の子どもに言い聞かせて、脇目もふらずに勉強させた。 彼らの中には医者になった者もいたが、あの若者のように成功できた者はいなかった。それだけでなく、彼らを待っていたのは厳しい経営という現実であった。 そう。彼らは皆、医者にさえなれば幸せが手に入ると思っていたのだ。 彼らがまず考えなければならなかったのは、何になるのかではなく、どういう人間になるのか、だった。

 

このエピソードは真理をついた深い話です。

 

成功した医者はどうなりたいか?が明確にありました。

「人の話を聞いて元気にしてあげたい」自分の生きる上で大切にしたいことが

明確になった後に医者という職業を選び成功しました。

 

成功している彼をみて医者になろうと思った人は

「医者になる」という何になりたいか?に向かって生きていった結果うまくいきませんでした。

 

何になるか?<どうなりたいか?どう生きたいか?

 

何になるか?だって立派な夢じゃないか?

どうなりたいか?どう生きたいか?の重要性は

理解できたけど何になりたいか?だって立派な夢はないか!

というご意見もあると思います。

 

何になりたいか?を考えること自体は否定するつもりはありません。

素晴らしいことだと思っています。

ただし、強調させていただきたいのは「どんな」「何」になりたいのか?です。

 

何になろうと構わない。

何になって「どうなりたいのか?」「どう生きたいのか?」が生きる上で大切です。

 

例えば先ほどの賢者の書で記されていたお医者さんだった場合は

 

人の話に耳を傾けて人の人生に寄り添うことができる(←どうなりたいのか)お医者さん(←何になりたいのか)

 

職業や肩書きの前に「どうなりたいのか」がつけばビジョンが明確になり使命感が湧き上がるでしょう。

●子どもたちに夢を感動を与えるプロ野球選手

●生徒の可能性を引き出す教師

●家庭を明るく太陽のように照らすお父さん

 

のように「どうなりたいか?」を付け加えるだけで

その人のつくりたい世の中の姿がイメージできたり、

生きている中で大切にしている価値観が見えてきます。

 

こうなりたい!どんな生き方をしたい!という強い想いは

生き方に輝きを与えてくれると思っています。

 

武士から学ぶカッコいい生き方

「どうなりたいのか?」を徹底的に追求した生き方を

体現しているのは武士, 侍です。

 

よくも悪くもですが昔の日本では

「何になるのか」は考えませんでした。

 

考えることができなかった。

つまり選択肢がなかったという言い方が正しいでしょう。

 

商人に生まれたら商人の人生。農民に生まれたら農民の人生。と考えて生きるのが普通でした。

 

武士として生まれたら武士として生きる。

こう考えられていました。

 

武士は『どんな武士として生きるか』のみを

考えて人生を全うすることになります。

その結果生まれたのが「武士道」です。

 

美しい生き方として武士道は今も語り継がれています。

 

大切なのは生き方の選択する自由の有無という話ではなく、

「どんな生き方をしたいのか?」のみを考えて生きた武士は

驚くべき意志の力を生み出していたという事実です。

 

信念を貫きまっすぐ生きる武士道から学ぶべきことがあると思っています。

 

人生理念を決めよう

何をするかではなく、どうなりたいのか?どう在りたいのか?

 

やり方よりあり方である。

 

がこの記事で伝えたいメッセージでした。

 

どうなりたいのか?どんな人間として生きていきたいのか?

を先に決めることが将来の夢や何になりたいかより100倍大切です。

 

人生理念を考えて見てください。

人生理念はまさしくどうありたいか?です。

どんな人として憶えられたいのか?

 

あなたの憧れている人はどんな生き方をしているのか?

なんと言われたら一番嬉しいのか?

 

この価値観が明確になって自分の人生理念はこれだ!

と言えるものが見つかれば、

何者にもなっても生きがいを感じながら生きていけます。

 

僕の人生理念は

人が輝くきっかけをつくることです。

 

人はいつだって誰だってきっかけ1つで変わることができる。

というメッセージを人生を通して伝えていけたらしあわせだなと思えます。

 

このブログも誰かのきっかけになればいいなという願いを込めて書いています。

 

まとめ

 

・どんな人間になるのかを目標にしよう
・何になりたいも大切だけど何よりも大切なのはどう生きたいのか?
「どんな」「何」として人生を全うしたいのか?
・人生理念を決めよう

最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。

読んでくださった方に少しでもお役に立てていたら嬉しいです。

 

著者情報

株式会社輝っかけ 代表取締役 増田 篤紀

高校野球に特化したメンタルトレーニング専門会社。高校野球が好きという理由で甲子園に住んでいる。独立後、1年目から全国6チームのメンタル面・心の強化を支援。理念は「輝く人が溢れる世界をつくる」。