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作成日:2021.08.16 更新日:2021.08.19

『鹿島学園ナインの爽やかな拍手』ー高校野球メンタルコーチが選ぶ今日の甲子園のええシーン! ー

8月16日(月) の甲子園をみていて感じたええシーン!

鹿島学園vs盛岡大付

音声配信メディア stand.fmで話してました。

聴いてみてください♪

📻『鹿島学園ナインの爽やかな拍手』ー高校野球メンタルコーチが選ぶ今日の甲子園のええシーン! ー

こちらから聴けます👂

 

高校球児はメンターだと思ってます

感情の浮き沈みってみなさんにもあると思うのです。

勝負事になると相手が劣っているところを探したり、逆に

自分が相手よりも勝っているところを探したり。

自分って小さいなって思ってしまうような思考に陥ってしまうこと、ありませんか?

僕自身もあります。

 

そんな自分って小さいな〜と思ってしまう僕に、高校球児は大切なことを

教えてくれます。

 

僕は高校球児のことをメンターだと、真剣に思ってます。

大切なこと、たくさん学べます。

 

現在高校野球の現場にメンタルトレーナーとして関わらせていただいていますが

逆に学ばせていただいているのは僕の方なんです。

だから、高校野球が大好きなんですね。

 

本日の第4試合 鹿島学園vs盛岡大付

今日の第4試合を見て感じたことをお伝えしたいと思います。

鹿島学園は甲子園初勝利を目指しての一戦でした。

 

相手が岩手代表の盛岡大付属ですよ。

超強力打線。破壊力が抜群。

岩手県大会決勝では花巻東高校を破って甲子園を決めました。

 

盛岡大付は打線がやばいです。やばすぎます。

一桁背番号の選手の高校通算本塁打数が280本だそうなんですよ。

280本って凄まじいですよね。

岩手県大会で5試合連続でホームランを打った金子くんだったり、

高校通算64発を打っている松本くんだったり。

 

今大会屈指の破壊力を持つチーム、盛岡大付。

 

この両チームが戦いまして、結果は

持ち前の打撃力を発揮した盛岡大付が7-0で勝ちました。

 

感動したシーンは勝利した盛岡大付が甲子園のグランドを出ていくときです。

甲子園では勝利したチームが先にグランドを出るんです。

 

そのときに、1塁ベンチの負けてしまった鹿島学園の選手たちが

勝者の盛岡大付に対して拍手で見送るという光景がありました。

素敵なシーンでしたね。

 

Twitterとかでもこの場面に関して感動の声があがってました。

 

本当に爽やかなシーンでしたね。

勝者に対して心からの敬意を示す。

 

こういった人間力を感じさせてくれるチームって応援したくなりますよね。

また甲子園に戻ってきてほしいと、そんな風に思わせてくれます。

 

甲子園初勝利を目指して全力を尽くして戦って、負けてしまった直後に

勝者に拍手を送る姿勢っていうのは昨日、今日でできることではないと思います。

 

日頃から真摯に野球に向き合ってまっすぐ積み重ねてきたことが

相手への拍手という行動で出たのではないかなって感じました。

 

当然勝負なので相手に対して勝ちにいくのが当然なのですが、

対戦相手を応援したり称賛したりするのっていいですよね。

 

相手を応援することで自分の心が前向きになる

相手を応援するという姿勢は脳科学的な観点で観ると、

自分にも返ってくるよということが言えます。

 

脳って人称を区別できないという特徴がありまして、

自分と相手を区別できない。

例えば相手に「バーカ!」と言ったとします、

自分は相手にバカだと伝えている意図で発信しても

脳はどう受け取るかというと主語を認識することが苦手なので

自分が「バカ」だと受け取ってしまう、そんな特徴があります。

 

つまり、自分以外の誰かに対して前向きな言葉を使うことは

とっても大事なんですよね。

 

相手にとって心を前向きにする言葉は

自分にとっても心を前向きにしてくれる言葉なんです。

 

試合中に相手に対して「エラーしろ!」とか「フォアボールだせー」とか

そういった言葉をかけていると、自分の脳にもマイナスのイメージを

投影させてしまうことになります。

 

前向きな言葉が前向きな心をつくる。

 

対戦相手に対しても応援などの前向きな言葉を使う。

これが結局自分の心を前向きにして脳にプラスのイメージを与えて

パフォーマンスがあがることにつながります。

 

2年前の甲子園でも準優勝した星稜高校と智弁和歌山との試合で

星稜高校の奥川投手が足がツリそうになってしまった場面で

相手の智弁和歌山のベンチから「奥川がんばれ!」って声援を送ったそうなんですよね。

 

この話も感動しました。

 

お互いが最高のパフォーマンスを出せるように働きかけるからこそ

名勝負は生まれるんだなと感じます。

 

今日の鹿島学園の拍手から学べることっていうのは

対戦相手だとしても拍手などの前向きなポジティブな関わりをすることで

自分自身が前向きになるよということ、そしてその相手に対しても前向きに

なれるチームを人は応援したくなる。そんなスポーツマンシップですね。

 

大切です。

 

勝敗だけではなく記憶に残るような姿でした。

 

なので普段から相手や仲間を非難するのではなくて、称賛しましょう。

悪いところを探すではなくて素敵なところとか感謝できるところを探す習慣こそ

本番で力を発揮するためにはめちゃめちゃ大事です。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます!

 

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著者情報

株式会社輝っかけ 代表取締役 増田 篤紀

高校野球に特化したメンタルトレーニング専門会社。高校野球が好きという理由で甲子園に住んでいる。独立後、1年目から全国6チームのメンタル面・心の強化を支援。理念は「輝く人が溢れる世界をつくる」。