こんにちは!
高校野球メンタルコーチのあつきです。
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【プロアスリートも実践している試合前のメンタルトレーニング】stand.fm
今日は、
アスリートも実践!本番で力を発揮するため試合前日のメンタルトレーニング というテーマで書いていきます。
試合前日のメンタル面の準備に絞って解説していきます。
試合前日どんな過ごし方をすれば翌日のパフォーマンス発揮につながりますか?
という質問をよくいただきます。
質問をいただいたときは「普段は試合前日にどんな気持ちになるの?」と現状を聴いてお答えしているので
選手によってどんな過ごし方がベストの状態に導いていけるのかは人によってパターンがあるものではあると思います。
ただこの記事では全体的に当てはまるのではないかという項目をピックアップしてお伝えしていきます。
僕のお伝えしているメンタルトレーニングでは基本的に3つの心の状態をつくることを大切にしています。
1つ目は自信。2つ目はワクワク。3つ目が感謝。という3つの状態です。
この3つの心の状態が最高のパフォーマンスを発揮する心の状態なんだよと伝えています。
試合前日の準備もこの3つのキーワードごとにお話します。
目次
試合前日に「自信」を高める
いまあるものでベストを尽くす!
まず「自信」という心の状態の準備。
自信は 「おれならできる!」「私ならできる!」「おれたちならできる!」と思える心の状態です。
※自信というキーワードでこちらの記事も好評です。ぜひご覧ください。
自信が持てている状態は本番のパフォーマンス発揮に導いてくれます。
この自信という気持ちを高めるために大切なことが「いままでやってきたことに目を向けること」です。
試合前日、どうしても最近のよくないことやできないことに目を向けてしまうことがよくあります。
対戦相手と比較して足りないところを意識してしまって、ここは負けているなぁとか考えてしまう。
これは誰もが経験したことのあることではないかと思います。
ただ大事なことは、お互いが不完全であるということです。
自分たちが欠けていることに目がいってしまうように、相手だって足りないものを抱えながら本番を迎えているのです。
ですので全く相手にならないということはなく、対戦相手を上回る努力や準備を自分たちもしてきていると。
その視点で気持を準備していきましょう。
このパズルをみてみてください。
どこに目がいってしまうかというと、1ピース欠けている場所がどうしても目がいってしまうのです。
でも、視野を広げていくと欠けているピースの周りには埋まっているピースがあることを忘れてはいけません。
いままで積み重ねてものがある。自分たちの魅力や強み、必ずあります。
いまあるものでベストを尽くすんだという決意、覚悟が大事です。
ワークシートもこのコラムではご用意しました。
このパートのワークは「いままでやってきたことを書き出す」という項目があります。
手を動かして紙に言語化することもメンタルトレーニングだと思っています。
ぜひ、実際紙に書いてみてくださいね。
自信を高めるためのアクションプラン1つ目、いまあるものに目を向けるというアクションです。
コントロールできることに目を向ける
コントロールできないことに前日から不安や心配を抱く人は多いです。
僕自身もその傾向があります。相手の調子はどうだろうかとか、天気はどうだろうかとか。そんなことに気を取られていたという経験がよくあります。
ただ、コントロールできないことはどれだけ心配したり気にしたりしても仕方がないです。(だってコントロールできないのだから笑)
コントロールできないことは一切目を向けないことがいいですね。
代わりにコントロールできることに目を向けましょう。
いい表情でグランドに向かうとか。どんな言葉を自分から出していこうかとか。朝は何時に起きて準備しようとか。
自分の意志で結果を決められることに意識を集中させましょう。
勝ち負けの結果もコントロールできませんからね。
勝ちという最高の結果を掴むために自分ができることは何か?という視点でイメージしましょう。
全力疾走する!最後まで笑顔で野球を楽しむ!仲間に前向きな言葉をかけ続ける!などです。
自分の意志でコントロールできること。自分がやるべきことを明確にしておきましょう。
迷いが生まれたときがパフォーマンスに悪影響です。なので
迷いを断ち切る。覚悟を決める。やると決めたことをやる!
勝負事なので決めたことをやり抜いてもうまくいかないときだってあります。
それでも、迷ってやるのではなく決断して戦ってさえいれば後悔はしません。
元陸上競技選手で十種競技の元日本チャンピオンで現在はタレントもされている武井壮さんが言っていた言葉がありまして、
「試合前に来たらそれまでの準備で結果なんて決まっている。だから最高の準備をしてきたことに胸を張って自分の実力を確認しに行くんだ」
とおっしゃっていて、本当にそのとおりだなと共感しました。
ジタバタしたって仕方ありませんから、いままでやってきたことを信じてコントロールできることに集中!
決意を固めるのが自信を高めるための試合前日のメンタル面の準備です。
試合前日に「ワクワク」を高める
五感を働かせてイメージトレーニングをしてみよう
ワクワクという心の状態も大事ですね。
僕が好きなエピソードがあります。
読売巨人軍の終身名誉監督の長嶋茂雄さんが試合前に試合の翌日の新聞を自分でつくっちゃうというのをやっていたそうなんです。
“長嶋・奇跡のホームラン!” とか見出しも自分でサインペンで書き込んで、未来の新聞の一面を自分で手作りしていたっていうエピソードが残っています。
ポイントはイメージするという点です。
イメージするときのコツは五感を働かけて感情を味わう。ということです。
最高のパフォーマンスが発揮できたときに目の前に広がる景色。聞こえる声援とか、バットの感触。球場の匂い。
そのイメージを細部まで丁寧に思い描いて、胸に湧きあげる感情を味わう。これすごくポイントです。
感情+イメージが大切です。より強く脳に記憶として残ります。
あとは応援してくれる人や、自分を支えてくれている人、感謝を伝えたい人もイメージしてみましょう。
最高のプレーをしている自分の姿+その姿をみて喜んでくれている人の顔をイメージする。これが効果倍増のコツです。
試合前日に「感謝」を高める
感謝の気持ちを込めて道具を手入れする
試合前日は感謝の気持ちを込めて道具を手入れしてみてください。
イチロー選手も道具の手入れはずっとずっと続けていたそうで。チームメイトからイチロー選手ほど道具に対して周到な準備をする選手はいないと言われるほどだったそうです。
どんな心で何をするか、これがものすごく大事です。感謝の気持ちを込めて道具の手入れ、持ち物の準備をしていくのがいいと思いますね。
3つの心の状態をつくって寝よう
自信・ワクワク・感謝。この3つを高めて翌日に備えて寝ましょう。
株式会社 輝っかけ ではこの自信・ワクワク・感謝を高めるメンタルトレーニングプログラムを提供しています。
詳細はこちらをご覧ください♪
寝る時間は先に決めることをおすすめします。今日は何時に寝ようと決めて、その時間から逆算して準備を進めましょう。
22時に寝ると決めたのであれば21時までに道具の手入れや翌日の準備を全て終えておくなど計画を立てて過ごすのが大切です。
寝る直前で「あれ用意しないと」「集合時間何時だっけ」と焦るのではなく、「これで大丈夫だ!」と心の余裕を持って眠りにつくようにしましょう。
ストレッチも推奨です。ストレッチは副交感神経を優位にさせてリラックス効果があり睡眠の質をあげてくれます。
睡眠時間は十分確保しましょう。「気づいたらこんな時間だ!」と思ってしまうほど夜ふかししていた場合、それはもう試合決着しているようなものだと思います。
翌日に向けての緊張感がなさすぎだと感じますね。睡眠にはしっかりこだわって準備していきましょう。
以上、本番で力を発揮するため試合前日のメンタルトレーニングでした。
ワークシートも是非ご活用ください。
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